驚きと刺激に満ちた知的好奇心をくすぐる8つの知識の森
(原題:TEN MINUTES OLDER THE CELLO)
5/14(金)〜5/16(日)金・土・日のみ上映  (入替なし)
上映時間:12:15〜  14:30〜  16:45〜  19:00〜
前売券1300円、当日券1700円
水の寓話
監督:ベルナルド・ベルトルッチ

一日千秋の思いで水を待つ男の話を通して描く時間の絶対性と相対性。インドの寓話をベースに、ベルトルッチが故郷・イタリアを舞台に独特の映像美と秀逸なストーリーで魅せる。

時代×4
監督:マイク・フィギス

マイク・フィギスは、「Timecode」、『HOTEL』に続く、4分割のスクリーン、そして10分間ワンカットというセンセーショナルな手法を取り入れ、“記憶の不連続性”から時間にアプローチした。4分割のスクリーンの中で、映画はシンプルに、現在を通して過去と未来を探っていく。互いにつながりながらも、それぞれの部屋は異なった時間軸の中にある。ベケットやシーガルらに敬意を持って共感を示したような作品、とフィギスは語る。

老優の一瞬
監督:イジー・メンツェル

『つながれたヒバリ』で東欧を代表する監督となったイジー・メンツェルが、同作出演後、30年近くの交流があった老優ルドルフ・フルシンスキーの人生を10分に凝縮した耽美的一作。ルドルフ・フルシンスキーは、イジー・メンツェルの代表作のひとつでもある85年の作品『スイート・スイート・ビレッジ』にも出演。アメリカ、イギリス映画にも数多く出演し、生涯の出演作は120作を越える。惜しまれながらも94年に74歳で逝去した。

10分後
監督:イシュトヴァン・サボー

『メフィスト』で81年のアカデミー賞外国語映画賞を受賞したイシュトヴァン・サボーは、倦怠期にさしかかったある夫婦の日常を通して神のみぞ知る人生の一寸先の“未知の時間”を描く。

ジャン=リュック・ナンシーとの対話
監督:クレール・ドゥニ

目的地までの時間をひた走る急行列車。そのコンパートメントの中では、哲学者のジャン=リュック・ナンシーと若い女性・アナのふたりが時を忘れさせるほどの熱い議論を交わしている。ジャン=リュック・ナンシーは、心臓移植手術を受け他人の心臓によって生きている自分を省みて、他者と自己の関係を模索し続ける、実在の現代フランスを代表する哲学者。運行時間とそれを上回る濃密な時間の対比が印象的な10分は、ヴィンセント・ギャロ主演『ガーゴイル』で新境地を開拓したクレール・ドゥニが展開する現代哲学論とも言える。なお、ドゥニは『10ミニッツ・オールダー』2作合わせて、唯一の女性監督である。

啓示されし者
監督:フォルカー・シュレンドルフ

『ブリキの太鼓』でカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞監督となったフォルカー・シュレンドルフは、ギリシャの哲学者アウグスティヌスの「告白」を原典に、蚊のモノローグを通して<過去の現在・現在の現在・未来の現在>という異なる“三つの「現在」”の概念に迫る。

星に魅せられて
監督:マイケル・ラドフォード

日本中を涙で包んだ大ヒット作『イル・ポスティーノ』の監督、マイケル・ラドフォードは、80光年のタイムトラベルから帰還した宇宙飛行士の体験を通して“銀河時間”の不可思議さを描く。主演は、『ロード・トゥ・パーディション』の熱演も記憶に新しいダニエル・クレイグ。

時間の闇の中で
監督:ジャン=リュック・ゴダール

時間に“最後の瞬間”が訪れるのか。「愛」「歴史」「静寂」「恐怖」「永遠」等、10のエピソードの“最後の瞬間”を映し出す中で、〈時間の闇=映画〉こそが「永遠」というメッセージを残す。映画監督の代名詞とも言えるゴダールは、1本1分の映像を10本という贅沢な10分を用意した。


関連リンク
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